音程が取れない原因とは?初心者が歌いやすくなる練習方法
歌っているときに、「音程が取れない」と感じたことはありませんか?
「カラオケで音程バーに合わない」
「自分では合っているつもりなのに、あとで聴くと外れている」
「高い音になると音程が不安定になる」
「サビで音が上がりきらない」
「人前で歌うと音を外しそうで不安」
音程の悩みは、ボイトレでもとても多い相談のひとつです。
音程が取れないと、「自分は音痴なのかな」「歌の才能がないのかな」と感じてしまう方もいます。
でも、音程が取れない原因は、才能だけで決まるものではありません。
音を聴く力、声を出す力、発声の状態、リズム感、曲の覚え方など、いくつかの要素が関係しています。
この記事では、音程が取れない原因と、初心者が歌いやすくなるための練習方法をわかりやすく解説します。
音程が取れない原因はひとつではない
音程が取れない原因は、人によって違います。
同じように「音を外してしまう」と感じていても、実際にはいろいろなタイプがあります。
- 正しい音が聴き取れていない
- 聴こえている音に声を合わせられない
- 発声が不安定で音程が揺れる
- 高音で声が上がりきらない
- 低音で声が下がりきらない
- リズムがずれて音程もずれて聞こえる
- 曲をなんとなく覚えていて細かい音が曖昧
- 緊張で声が不安定になる
音程の悩みは、「耳が悪いから」と一言で片づけられるものではありません。
正しい音が聴こえていても、発声の状態が合っていないと、その音に声を合わせられないことがあります。
また、音程の問題だと思っていたものが、実はリズムのずれや言葉の入り方の問題だったということもあります。
まずは、自分がどのタイプで音程を外しやすいのかを知ることが大切です。
音程を取るには「耳」と「声」の両方が必要
音程を取るためには、耳と声の両方が必要です。
まず、正しい音を聴き取る力があります。
そして、その聴き取った音に自分の声を合わせる力があります。
このどちらかが不安定だと、音程は取りにくくなります。
たとえば、正しい音はなんとなくわかっていても、声がそこに届かない場合があります。
逆に、声は出せるけれど、どの音に合わせればいいのかが曖昧な場合もあります。
音程を安定させるためには、聴く力と声をコントロールする力を少しずつ育てることが大切です。
正しい音が聴き取れていない場合
音程が取れない原因のひとつに、正しい音がはっきり聴き取れていないことがあります。
曲を聴いているつもりでも、メロディの細かい動きまで正確に覚えられていない場合があります。
特に、次のような曲では音が曖昧になりやすいです。
- メロディの動きが細かい曲
- テンポが速い曲
- 音の上下が大きい曲
- フェイクや装飾が多い曲
- 伴奏が大きくてメロディが聴き取りにくい曲
この場合は、曲を何度も通して歌うよりも、短いフレーズに分けて聴くことが大切です。
一曲を最初から最後まで流すのではなく、苦手な部分だけを繰り返し聴いてみましょう。
メロディを鼻歌でなぞる。
歌詞を外して「ららら」で歌ってみる。
ピアノやアプリで音を確認する。
そうすることで、なんとなく覚えていた音が少しずつはっきりしてきます。
聴こえている音に声を合わせられない場合
正しい音はわかっているのに、自分の声をそこに合わせられない場合もあります。
この場合、耳だけでなく声のコントロールが関係しています。
たとえば、頭の中では正しいメロディが鳴っていても、実際に声に出すと少し低くなったり、高くなりすぎたりすることがあります。
これは、声を出す筋肉や発声のバランスがまだ安定していないために起こることがあります。
特に初心者の方は、自分の声を細かく動かす感覚に慣れていないことがあります。
音程を合わせるには、声を少し上げる、少し下げるという微調整が必要です。
そのためには、いきなり難しい曲を歌うよりも、簡単な音の移動を丁寧に練習することが大切です。
発声が不安定だと音程も不安定になる
音程の悩みは、発声とも深く関係しています。
喉に力が入りすぎていたり、息が不安定だったりすると、音程も揺れやすくなります。
たとえば、次のような状態では音程が不安定になりやすいです。
- 喉が締まっている
- 息を強く押し出しすぎている
- 声がかすれている
- 高音で首に力が入る
- 低音で声が抜けてしまう
- 口やあごに力が入りすぎている
音程を合わせようとして、喉に力を入れてしまう方もいます。
でも、力で音を当てにいこうとすると、声が固くなり、かえって音程が動きにくくなることがあります。
音程を安定させるためには、声が出しやすい状態を作ることも大切です。
発声が整うと、音程も合わせやすくなることがあります。
高音で音程が上がりきらない理由
音程の悩みで多いのが、高音で音が上がりきらないことです。
サビや盛り上がる部分で、本来の音より少し低くなってしまうことがあります。
この原因には、次のようなものがあります。
- 地声で無理に押し上げている
- 高音で喉が締まっている
- 息を強く出しすぎている
- 高い音に対する怖さがある
- 母音の形が高音に合っていない
- 裏声とのつながりが弱い
高音は、低い音と同じ感覚のまま出そうとすると苦しくなりやすいです。
苦しくなると、音程も上がりきらなくなります。
「音程が低い」と思っていても、実際には高音の発声がうまくいっていないことが原因の場合があります。
高音で音程が下がりやすい方は、まず喉に力を入れずに出せる音域から練習していくことが大切です。
無理に大きな声で高音を出そうとせず、小さめの声で音に届く感覚を探してみましょう。
低音で音程が不安定になる理由
高音だけでなく、低音で音程が取りにくい方もいます。
低音になると、声がぼやけたり、音程が下がりきらなかったり、逆に低く落ちすぎたりすることがあります。
低音は、高音より楽に見えるかもしれません。
でも、低音にもコントロールが必要です。
低い音を出そうとして喉を押し下げたり、無理に太い声を作ろうとすると、音程が不安定になることがあります。
また、低音では声量が出にくいため、伴奏に埋もれて自分の音がわかりにくくなることもあります。
低音を練習するときは、無理に太くしようとせず、まずは小さくても安定した音を出すことを意識しましょう。
リズムがずれると音程も外れて聞こえる
音程が取れないと思っている方の中には、実はリズムのずれが原因になっている場合もあります。
音は合っていても、入るタイミングがずれていると、音程が外れて聞こえることがあります。
特に、歌い出しが遅れたり、言葉の入りが早すぎたりすると、メロディ全体が不安定に聞こえます。
リズムがずれると、次の音に行く準備も遅れやすくなります。
その結果、音程が追いつかなくなり、外れてしまうことがあります。
音程を練習するときは、音の高さだけでなく、どのタイミングでその音に入るのかも確認しましょう。
歌詞をリズムに合わせて読むだけでも、音程が安定しやすくなることがあります。
曲をなんとなく覚えていると音程が曖昧になる
好きな曲を歌っていると、自分では覚えているつもりでも、細かい音が曖昧なことがあります。
特に、よく聴いている曲ほど「覚えているつもり」になりやすいです。
でも、実際に歌ってみると、細かい音の上がり下がりや、フレーズの終わりの音が違っていることがあります。
音程を安定させたいときは、曲をなんとなく流して聴くだけでなく、メロディを細かく確認することが大切です。
おすすめは、苦手な部分だけを短く区切ることです。
一曲全部を何度も歌うより、苦手な一行だけを丁寧に練習する方が効果的なことがあります。
音程を安定させる練習方法
音程を安定させるためには、耳と声を少しずつつなげていく練習が大切です。
初心者の方におすすめの練習方法を紹介します。
短いフレーズを真似する
まずは、短いフレーズを聴いて、そのまま真似する練習です。
長いメロディを一気に歌うより、短く区切った方が音を確認しやすくなります。
好きな曲の一部分だけを選び、何度も聴いてから歌ってみましょう。
歌詞を外して「ららら」で歌う
歌詞があると、言葉に意識が向いて音程が曖昧になることがあります。
そんなときは、歌詞を外して「ららら」や「ななな」で歌ってみましょう。
メロディの動きに集中しやすくなります。
ピアノやアプリで音を確認する
音程が曖昧な部分は、ピアノや音程確認アプリで音を確認するのもおすすめです。
正しい音を一度確認してから歌うと、メロディの輪郭がはっきりしやすくなります。
録音して聴く
自分の歌を録音して聴くことも大切です。
歌っているときは合っているつもりでも、録音を聴くと少し低い、高い、タイミングがずれているなどの癖に気づけることがあります。
最初は恥ずかしく感じるかもしれませんが、音程の練習にはとても役立ちます。
ゆっくり歌う
テンポが速い曲は、音程を確認する前に次の音へ進んでしまいます。
音程が不安定な部分は、ゆっくり歌ってみましょう。
ゆっくり歌うことで、一つひとつの音を確認しやすくなります。
カラオケの音程バーだけに頼りすぎない
カラオケの音程バーは、自分の音程を確認する目安になります。
ただし、音程バーだけに頼りすぎると、歌が機械的になってしまうこともあります。
音程バーに合わせることは大切ですが、歌はそれだけではありません。
リズム、言葉、声の表情、フレーズの流れも大切です。
また、音程バーを見すぎることで、耳で音を聴くよりも、画面を追うことに意識が向きすぎる場合もあります。
カラオケで練習するときは、音程バーを参考にしつつ、自分の耳でも音を確認することを意識してみましょう。
音程の練習でやりすぎに注意したいこと
音程を直したいと思うと、何度も同じ場所を歌いたくなるかもしれません。
でも、喉に力が入ったまま繰り返すと、音程が良くなる前に声が疲れてしまうことがあります。
次のような状態があるときは、一度休むことも大切です。
- 喉が痛い
- 声がかすれる
- 高音がどんどん出にくくなる
- 首や肩に力が入る
- 同じ場所を歌うほど音程が悪くなる
音程の練習は、長時間やれば良いというものではありません。
短い時間でも、正しい音を確認しながら丁寧に行う方が効果的です。
独学で音程は良くなる?
独学でも、音程を改善できることはあります。
録音を聴く、ピアノで音を確認する、短いフレーズを繰り返すなど、自分でできる練習はたくさんあります。
ただし、独学では自分の音程がなぜずれているのかを判断しにくいことがあります。
音が聴き取れていないのか。
声が届いていないのか。
発声が不安定なのか。
リズムがずれているのか。
原因によって、必要な練習は変わります。
もし練習してもなかなか変わらない場合や、どこがずれているのかわからない場合は、ボイストレーナーに声を見てもらうのも良い方法です。
ボイトレで音程は変わる?
ボイトレでは、音程がずれる原因を確認しながら、声を出しやすい方向に整えていきます。
音程の練習というと、音を当てる練習だけをイメージするかもしれません。
でも実際には、発声、呼吸、リズム、響き、母音、曲の覚え方なども関係します。
たとえば、高音で音程が低くなる場合は、高音発声の問題が関係していることがあります。
リズムがずれて音程が外れて聞こえる場合は、拍の取り方や言葉の入り方を整える必要があります。
音程の悩みは、ただ「音を外している」と見るのではなく、なぜ外れているのかを整理することが大切です。
U.P.voiceについて
U.P.voiceでは、初心者から経験者まで、一人ひとりの声に合わせたボイストレーニングを行っています。
音程が取れない、高音が出ない、喉が疲れる、声量が出ない、カラオケで自信を持って歌えないなど、歌の悩みに合わせて発声を整理していきます。
大切にしているのは、ただ「正しい音に合わせる」だけではありません。
なぜ音程がずれるのか、どこで声が不安定になるのか、どんな感覚なら歌いやすくなるのかを一緒に確認していきます。
複数の動画や理論を見て混乱している方にも、その人の声に合う形で整理していくレッスンを大切にしています。
「音程が取れない」
「自分の歌に自信がない」
「カラオケで音を外すのが怖い」
「歌いやすい感覚を知りたい」
そんな方でも、まずは現在の声の状態を確認しながら、少しずつ歌いやすい方向を探していきます。
まとめ|音程が取れない原因を知ると、練習の方向が見えてくる
音程が取れない原因は、ひとつではありません。
正しい音が聴き取れていない場合もあれば、聴こえている音に声を合わせられない場合もあります。
また、発声の不安定さ、高音の苦しさ、リズムのずれ、曲の覚え方などが関係していることもあります。
大切なのは、「自分は音痴だから」と決めつけないことです。
音程は、耳と声のつながりを少しずつ育てることで安定していくことがあります。
短いフレーズを真似する。
録音して聴く。
ゆっくり歌う。
正しい音を確認する。
声が出しやすい状態を整える。
その積み重ねで、歌いやすさは少しずつ変わっていきます。
音程に悩んでいる方は、まず自分がどこで音を外しやすいのかを知るところから始めてみてください。
U.P.voiceの体験レッスンはこちら
音程が取れない、音を外すのが不安、カラオケで自信を持って歌いたい方へ。
U.P.voiceでは、一人ひとりの声に合わせて、音程・発声・リズム・響きを整理しながら、歌いやすい感覚を一緒に探していきます。
初心者の方でも大丈夫です。
現在の声の状態を確認しながら、自分の声をもっと信じられる歌い方を見つけていきましょう。
この記事を書いた人
宇野雄一朗|ボイストレーナー/U.P.beat代表
ボイストレーナーとして、初心者から経験者まで一人ひとりの声に合わせたレッスンを行いながら、ゴスペルサークルU.P.beatを運営。
バンド活動ではインディーズデビュー、Zepp Tokyo・横浜BLITZなどでの出演を経験。
現在は、U.P.voiceで個人ボイストレーニングを行いながら、千葉・横浜・船橋・池袋などで初心者でも楽しめるゴスペル・合唱の場づくりを行っています。
「歌うことをもっと日常に」をテーマに、声を出す楽しさと、自分の声を信じられるようになるレッスンを大切にしています。
