ボイトレ初心者は何から始めるべき?声が変わるために大切な基礎と練習方法
ボイトレ初心者は何から始めるべき?

「歌が上手くなりたい」
「高い声を出せるようになりたい」
「カラオケで気持ちよく歌いたい」
「自分の声に自信を持ちたい」
そんな想いから、ボイストレーニングに興味を持つ方はとても多いです。
でも、いざ始めようと思うと、
「まず何を練習すればいいの?」
「腹式呼吸って本当に必要?」
「YouTubeを見て練習しているけど、合っているかわからない」
「高音を出そうとすると喉が苦しくなる」
という悩みが出てきやすいです。
ボイトレ初心者にとって大切なのは、いきなり難しいテクニックを身につけようとすることではありません。
まずは、
声が出やすい身体の状態を作ること
そして、
喉に無理をかけずに声を出す感覚を知ること
が大切です。
この記事では、ボイトレ初心者が最初に意識したい基礎と、自宅でもできる練習方法をわかりやすく解説します。
ボイトレで最初に大切なのは「喉を頑張らせすぎないこと」
歌が苦手な方や、高音が出にくい方の多くは、声を出すときに喉だけで頑張ってしまっています。
高い声を出そうとして喉を締める。
大きな声を出そうとして首や肩に力が入る。
息を強く押し出して、声が苦しくなる。
この状態が続くと、声が出にくくなるだけでなく、喉が疲れやすくなったり、歌った後に声が枯れやすくなったりします。
ボイトレでまず目指したいのは、
喉だけで声を出すのではなく、身体全体を使って楽に声を出せる状態 です。
声は喉だけで作られているように感じますが、実際には呼吸、姿勢、口の開け方、響き、身体のバランスなどが大きく関わっています。
つまり、歌が上手くなるためには、
「喉を鍛える」というより、
声が自然に出やすい使い方を覚える
という考え方が大切です。
まず整えたいのは姿勢
ボイトレ初心者が最初に見直したいのが、姿勢です。
姿勢が崩れていると、呼吸が浅くなり、声も出しにくくなります。
特に多いのが、次のような状態です。
首が前に出ている
肩が上がっている
背中が丸まっている
顎が上がっている
お腹や胸が固まっている
この状態で歌おうとすると、喉周りに負担がかかりやすくなります。
理想は、身体をガチガチに固める姿勢ではなく、
まっすぐ立っているけれど、余計な力が抜けている状態 です。
イメージとしては、頭のてっぺんから糸で軽く引き上げられているような感覚です。
胸を張りすぎる必要はありません。
背筋を無理に反らせる必要もありません。
足の裏で床を感じながら、首や肩の力を抜いて、呼吸しやすい状態を作る。
これだけでも声の出やすさは変わります。
呼吸は「たくさん吸う」より「自然に流す」
ボイトレというと、よく「腹式呼吸」が大切と言われます。
もちろん呼吸は大切です。
ただし、初心者の方が「腹式呼吸をしなきゃ」と意識しすぎると、逆に身体が固まってしまうことがあります。
大切なのは、
たくさん息を吸うことではなく、息が自然に流れること です。
歌うときに息を吸いすぎると、身体が膨らみすぎて力が入り、声が出しにくくなることがあります。
また、息を強く吐きすぎると、声帯に負担がかかり、声が荒くなったり、喉が疲れたりします。
まずは、ため息をつくように
「はぁー」
と楽に息を吐いてみましょう。
その延長で、
「はぁー」から「はー」
「ふぅー」から「ふー」
のように、息に少しずつ声を乗せていきます。
このとき、喉を押し込むのではなく、息の流れに声が乗っている感覚を大切にします。
ボイトレ初心者にとっては、
息を頑張って使うより、息と声をケンカさせないこと
が大切です。
声を出す前に身体をゆるめる
歌う前にいきなり発声練習を始めるより、まず身体をゆるめることも大切です。
声は身体の状態に大きく影響されます。
肩が上がっている。
首が固い。
顎に力が入っている。
胸やお腹が固まっている。
この状態では、どれだけ発声練習をしても声が出にくくなります。
おすすめは、歌う前に軽く身体を動かすことです。
首をゆっくり回す。
肩を上げ下げする。
背伸びをする。
軽く前屈する。
顎をゆるめる。
口を大きく開け閉めする。
これだけでも声の出やすさが変わります。
特に初心者の方は、
発声練習そのものより、発声しやすい準備をすること
がとても大切です。
スポーツでいえば、いきなり全力疾走するのではなく、まずウォーミングアップをするようなものです。
歌も同じです。
声にも準備運動が必要です。
初心者におすすめの発声練習
ボイトレ初心者におすすめなのは、いきなり大きな声で歌う練習ではなく、軽い発声から始めることです。
特におすすめなのが、リップロールです。
リップロールとは、唇を軽く震わせながら
「ブルルルル」
と音を出す練習です。
リップロールは、喉に力が入りすぎると続きにくくなります。
そのため、余計な力を抜きながら声を出す練習に向いています。
最初は音程をつけなくても大丈夫です。
まずは、
「ブルルルル」
と楽に続けてみましょう。
慣れてきたら、低い音から高い音へ、サイレンのようにゆっくり動かしてみます。
このとき、高い音にいくほど喉を締めないように注意しましょう。
高音を出そうとして力むのではなく、
声が上に滑っていくような感覚
で行うのがおすすめです。
ハミングも初心者におすすめ
もうひとつおすすめなのが、ハミングです。
口を閉じて、
「んー」
と軽く声を出します。
このとき、喉で押すのではなく、鼻の奥や顔の前側に軽く響きを感じるようにします。
ハミングは、声の響きを感じやすく、喉への負担も比較的少ない練習です。
ただし、強くやりすぎると喉や鼻の奥が詰まるような感覚になることがあります。
大切なのは、
小さな声で楽に響かせること
です。
ボイトレ初心者の方は、つい「練習だからしっかり声を出さなきゃ」と思いがちですが、最初は小さな声で十分です。
むしろ、小さな声で楽に出せる感覚があるからこそ、大きな声にもつながっていきます。
高音が出ない原因は「声が弱いから」とは限らない
ボイトレを始めたい方の悩みで多いのが、
「高音が出ない」
というものです。
高音が出ないと、
「自分は声が弱いのかな」
「声量が足りないのかな」
「もっと喉を鍛えないといけないのかな」
と思ってしまう方もいます。
でも、高音が出ない原因は、単純に声が弱いからとは限りません。
よくある原因は、次のようなものです。
・喉に力が入りすぎている
・息を強く吐きすぎている
・地声のまま無理に上げようとしている
・口や顎が固まっている
・響きの位置が下がっている
・身体全体が緊張している
高音は、力で押し上げるものではありません。
もちろん、ある程度の筋肉の働きは必要です。
でも、初心者のうちは「もっと力を入れる」よりも、
邪魔している力を抜くこと
の方が大切な場合が多いです。
高音を出すときは、声を上に持ち上げるというより、
息と響きの流れに乗せて、無理なく音が変わっていく感覚を育てていきます。
歌が上手くなるには「音程」だけでなく「リズム」も大切
歌が上手くなりたい方は、音程を気にすることが多いです。
もちろん音程は大切です。
でも、実は歌の印象を大きく左右するのがリズムです。
音程がある程度合っていても、リズムが不安定だと、歌が重たく聞こえたり、のっぺり聞こえたりします。
逆に、少し音程が不安定でも、リズムのノリが良いと、歌が生き生きと聞こえることがあります。
ボイトレ初心者の方は、発声だけでなく、リズムの練習も少しずつ取り入れるのがおすすめです。
例えば、好きな曲を聴きながら手拍子をする。
歌詞をリズムに合わせて読む。
メロディを歌う前に、歌詞だけをリズムでしゃべってみる。
これだけでも、歌の印象は変わっていきます。
歌は、声だけではなく、
言葉・リズム・呼吸・感情が一緒に動くもの
です。
だからこそ、発声練習だけでなく、曲の中でどう声を使うかも大切になります。
自宅練習で気をつけたいこと
自宅でボイトレをする場合、気をつけたいのは「やりすぎ」です。
特に初心者の方は、声の使い方がまだ安定していないため、長時間練習すると喉に負担がかかりやすくなります。
最初は、1日10分から15分程度でも十分です。
大切なのは、長時間やることではなく、
喉に無理をかけずに、良い感覚を少しずつ積み重ねること
です。
練習中に次のような状態になったら、一度休みましょう。
喉が痛い
声がかすれる
首や肩が疲れる
高音で苦しくなる
声を出すのがつらい
ボイトレは根性で乗り切るものではありません。
声はとても繊細です。
無理に鍛えるより、丁寧に育てるイメージが大切です。
声帯は筋トレのダンベルではなく、どちらかというと高級楽器です。
雑に扱うと、すぐ「ちょっと!扱いが荒いよ!」と拗ねます。
ボイトレを受けるメリット
自宅での練習も大切ですが、ボイトレを受けるメリットは、自分では気づきにくい癖を見つけられることです。
自分では楽に歌っているつもりでも、実は喉に力が入っている。
高音が苦手だと思っていたけれど、原因は呼吸ではなく口の開け方だった。
声量がないと思っていたけれど、響きの使い方で変わる可能性があった。
こうしたことは、自分ひとりではなかなか判断しにくいです。
特に声は、身体の内側で起こっていることなので、感覚と実際の状態がズレることがあります。
ボイストレーニングでは、今の声の状態を確認しながら、
その人に合った練習方法を選んでいきます。
同じ「高音が出ない」という悩みでも、原因は人によって違います。
だからこそ、ボイトレでは
その人の声に合わせた練習
が大切です。
初心者でもボイトレを受けて大丈夫?
「初心者でもボイトレを受けていいんですか?」
と聞かれることがあります。
答えは、もちろん大丈夫です。
むしろ初心者のうちに、無理のない声の出し方を知っておくことはとても大切です。
自己流で頑張りすぎると、喉に負担のかかる癖がついてしまうことがあります。
最初から完璧に歌える必要はありません。
音程に自信がなくても大丈夫です。
高音が出なくても大丈夫です。
楽譜が読めなくても大丈夫です。
ボイトレは、上手い人だけが受けるものではありません。
これから声を育てていきたい人のためのもの です。
ボイトレ初心者に大切な考え方
ボイトレ初心者に一番大切なのは、すぐに結果を求めすぎないことです。
声は少しずつ変わっていきます。
昨日できなかったことが、今日少し楽になる。
前より高音が苦しくなくなる。
歌った後に喉が疲れにくくなる。
自分の声を前より嫌いじゃなくなる。
そういう小さな変化の積み重ねが、歌の成長につながります。
歌が上手くなるというのは、単に音程が合うようになることだけではありません。
自分の声を知ること。
身体の使い方を知ること。
言葉を大切に歌うこと。
リズムに乗ること。
感情を声に乗せること。
その全部が、歌の魅力につながっていきます。
ボイトレは自分の声を育てる時間
ボイトレ初心者が最初に大切にしたいのは、難しいテクニックよりも、声が出しやすい状態を作ることです。
姿勢を整える。
呼吸を自然に流す。
身体の力を抜く。
小さな声で楽に響かせる。
喉に無理をかけない。
少しずつ自分の声を知っていく。
これらの積み重ねが、歌いやすさにつながっていきます。
歌は、特別な才能がある人だけのものではありません。
今の声には、今の声の魅力があります。
そして、声は練習によって少しずつ変わっていきます。
「歌が上手くなりたい」
「高音を出せるようになりたい」
「自分の声をもっと好きになりたい」
そう思ったときが、ボイトレを始めるタイミングです。
自分の声を育てる時間を、ぜひ楽しんでみてください。

U.P.voiceでは、初心者の方にもわかりやすく、声の状態に合わせたボイストレーニングを行っています。
高音が出ない、喉が疲れやすい、歌に自信がない、もっと気持ちよく歌いたい。
そんな方は、ぜひ一度体験レッスンにお越しください。
あなたの声がもっと楽に、もっと自由に出せるように、一緒に整えていきましょう。
